歯科再生医療
大学病院と連携し、先端の再生医療を安全にお届けします
当院では、大学病院と連携し、安全性と妥当性を確認した再生医療をご提供しています。患者さまご自身の血液や脂肪組織から幹細胞等を作製し、歯周病によって失われた歯槽骨や歯科インプラント周囲の歯槽骨再生を行います。
歯科再生医療【PRP療法】【ASC療法】について
PRP療法
PRP(Platelet-Rich Plasma)とは多血小板血漿を意味し、血小板を濃縮した血漿成分を指しています。PRP療法は、患者さまの血液から抽出したPRPを投与する再生医療です。損傷した歯周組織の再生療法として広く用いられています。
ASC療法(※研究中)
ASC療法とは、脂肪由来幹細胞を用いた治療法です。患者さまから微量の皮下脂肪を採取させて頂き、幹細胞を抽出・培養後、患部に投与します。従来の治療法では回復が見込めない、より重度な歯周組織欠損部にASCを移植することにより、損傷した歯周組織の再生が期待できます。
POINT①大学病院で研究開発:確かなエビデンスに基づくPRP療法
PRP療法は、患者さまの血液から抽出したPRP(多血小板血漿療法)を投与する再生医療です。PRPには多くの成長因子が含まれており、その働きを活用することで人が本来もっている自己治癒力を高め、組織修復や炎症抑制などの効果が期待されます。
当院で提供するPRP療法は、採血、原料輸送、製造、凍結保管、投与の一連の工程、及び、その効果について、順天堂大学において研究開発を行い、安全性と妥当性が確認された技術を使用しています。
研究開発責任者 飛田 護邦 -Morikuni Tobita-
- 順天堂大学
- 革新的医療技術開発研究センター 先任准教授
- 医学部歯科口腔外科研究室
研究開発について
海上自衛隊及び米バイオベンチャーにて脂肪由来幹細胞の研究開発に従事。厚生労働省医政局研究開発振興課(現研究開発政策課)再生医療等研究推進室、医薬品医療機器開発総合機構(PMDA)再生医療製品等審査部での勤務を経て、順天堂大学にて、歯周組織再生技術の研究開発及び細胞培養加工の外部委託を前提とした再生医療オペレーションの最適化に関する研究を進めています。
POINT②先端の細胞加工施設にて厳密な製造・品質管理
当院で使用するPRPは、日本橋に所在するGaudi Clinical社の細胞加工施設(CPC)※1にて、再生医療等安全性確保法に基づき、厳密な製造・品質管理により無菌性を担保して製造されます。
製造後に無菌試験を実施し、安全性が証明されたPRPを患者さまに投与します。
※1:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による許可を取得した施設です。
株式会社Gaudi Clinical
日本橋CPC 中央区日本橋室町3丁目4−4 OVOLビル2F
施設番号:FA3230002
POINT③PRPを凍結し、成長因子を増幅して投与します
当院では、採取した血液を細胞加工施設に輸送し、細胞加工施設内にて高い清浄度を保った調製室にてPRPを製造します。
製造したPRPは、無菌試験を実施して凍結保管し、2週間後に検査結果を確認後、投与日当日に調製し、患者さまに投与します。
順天堂大学での研究により、PRPは凍結保管することにより成長因子が増幅することが分かっており、当院では凍結PRPを採用しております。
インプラント治療とPRP療法を併用した症例
インプラント治療の際、埋入部分の骨が不足していたため、PRP療法を併用して骨の再生を促進しました。
性別・年齢 | 50代 女性 |
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治療期間 | 1年6ヵ月 |
治療回数 | 14回 |
治療費 | PRP療法(インプラント治療含む) 2,970,000円(税込) |
リスク・注意点 | ・3ヵ月に一度のメンテナンスを受けてください。 ・プラークコントロールと咬合力のコントロールをせずに、増生した骨がなくなると、インプラントが炎症を起こしたり、脱落する可能性があります。 |